日本米粉協会(服部幸應会長)はスペインのマドリードに続き5月30日にイタリアのミラノで「第1回ミラノKOMEKO試食&商談会」を開きました。
イタリアでの具体的な輸出へのきっかけを探るもので米粉需要が期待されるレストランや日本食材店、セリアック病患者団体関係者そしてデストリビューター(卸)、メディア関係者など30人余りが参加しました。ショークッキングや事前調理で試食品を提供し意見交換しました。
ショークッキングでは、協会の萩田敏氏がベシャメルソースや野菜の天ぷら、同行した日本の事業者の大潟村あきたこまち生産者協会、小林生麺からはパスタやラーメンなどを調理し参加者に提供しました。
ランチ時ということもあって地元のワイン業者が差し入れてくれたワインも並べられての試食、意見交換となりました。市内のレストラン「CasaFontana」のオーナー、フォンタナさんは「グルテンフリーの料理はメニューに欠かせない。でも食材としては限られたメニューにしか使えなかった。日本の米粉は私たちの発想を変えるものだ」と絶賛、取り扱う卸が決まったら早速購入したいと話していました。
午後からは、個別業者との面談が行われ10人ほどが訪れました。ミラノ市内の有力卸の一つ「JFCItalia」の日本人女性営業担当者は試食品の説明を受けた後、「日本産米粉をこれまでのいきさつもあって1商品扱っているが、調理の仕方などがわからず広がらなかった。イタリアでもグルテンフリー食品の潜在需要はある。試食したラーメンに興味を持った」と、語っていました。
今回の欧州プロモーション最終日の31日は、在ミラノ日本国総領事館に雨宮雄治総領事を表敬訪問しました。前日の試食会にも参加した吉村祐子首席領事も同席しました。雨宮総領事は日本産米粉の特徴やイタリアでの普及の考え方などを質問、「ミラノは日本食ブームなので米粉にとっても大きなチャンスだと思う。領事館でも機会があればぜひ紹介していきたい」と、話していました。
設立40周年を迎えたロンバルディア州のセリアック協会では協会幹部が日本からの初めての訪問者として迎えてくれました。設立にも携わった副会長のヴァルマラーナロセッラさんは、協会の歴史と現在の取り組みを説明してくれました。特にEU基準のグルテンフリー食品の認証ロゴと製造業者・商品番号およびグルテンフリーメニューを扱う飲食店を掲載した2つの冊子を5,000人の会員向けに発行していることが現状の最大のミッションとしていました。また、会員外や観光客向けに有料のWEB情報も提供していることも明らかにしていました。
EU輸出を目指す日本の製造業者へは「EU内でグルテンフリー食品として扱われるには、HACCP獲得は欧州の共通レベル」とアドバイスをしていました。
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