日本米粉協会(服部幸應会長)は、日本産米粉の欧州向け商流拡大のため21日からスペインのマドリードで「グルテンフリーKOMEKOマーケットinマドリード」を26日までの日程でスタートさせました。21日は同市内の調理施設を会場にオープニングセレモニーを行いました。今回は輸出数量を積み上げるため業者・卸関係者に照準を合わせた試食会、商談会を軸に取り組まれています。イベントに合わせ地元卸業者SDC社やラーメン店が約1.5トンの日本産米粉、米粉麺を輸入、会場で販売されました。また、ラーメン店では、メニューのグルテンフリーラーメンに日本産米粉麺が提供されました。マドリードに続いて29日からはイタリア・ミラノでも試食・商談会が行われます(プロモーション日程参照)。
この催しは農林水産省の補助事業「コメ海外市場拡大戦略プロジェクト推進支援事業」の一環として取り組まれています。マドリードでは、平成28年度補正、29年度補正の各事業で輸出に向けたプロモーションが展開され、29年度事業でSDC社向け輸出が一連の事業としては初めて実現しました。
セレモニーには、ワークショップに参加した現地事業者ら20人余りが参加、日本から同行した小林生麺㈱の小林宏規社長はあいさつで「私どもはスペインには多くは輸出していませんが、今後スペインの皆様にグルテンフリーのラーメンを食べていただけると思っております」と語り新製品の輸出拡大に期待を込めていました。
会場には、サンプル輸出の呼びかけに応えた18社、44商品の一部が並べられました。ワークショップでは、参加者は同協会の米粉料理インストラクターの萩田敏氏の指導でシフォンケーキや米粉の蒸しケーキ、どら焼きなどを調理、小林生麺㈱が提供した新製品を試食しました。
この日は業者向け催しの後に「マドリード・セリアック病及びグルテン過敏症協会」の協力で会員家族らが参加して「米粉料理教室」が開かれました。
同マーケット開始を前に20日には、在スペイン日本国大使館を訪問、応対した青木勝弘書記官は「これまでの成果を今後にも生かすには、定期的にアピールしていかなければならない。(成果を)風化させてしまわないよう大使館もできる限りのサポートをしていきたい」と、今後とも支援をしていくことを強調していました。
この後、ジェトロマドリード事務所で加藤辰也所長と意見交換、同席した小林社長がマドリード市内のラーメン店「かぐら」に新製品のグルテンフリーラーメン1440袋(1袋75㌘)を輸出したことを紹介、加藤所長は「マドリードでも行列ができるラーメン店に輸出できたことのインパクトは大きい」と、話していました。
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