ノングルテン米粉を使用した加工品登録の第1号が12月11日に誕生しました。
この製品は株式会社ネティエノ(本社=山口県熊毛郡田布施町、波賀正一代表取締役社長)の「ノングルテン米粉使用パン」です。
ノングルテン米粉を使用した加工品登録とは、①ノングルテン米粉を主たる原料(無水物換算51%以上)として使用し、食品表示法上の小麦に係る特定原材料表示が不要な加工品であって、大麦・ライ麦・オーツ麦を原料として使用していないもの②HACCPの考え方を取り入れた衛生管理を行う事業者であること③日本米粉協会が主催する講習会を品質・衛生管理責任者が受講した事業者であること――等の要件に合致し、日本米粉協会が登録申請を受け付け承認した製品に付与されます。 また、併せてノングルテン米粉使用ロゴマークを添付することができます。
同社が製造した「やのくに純真米粉」は平成30年11月1日にノングルテン米粉認証の第2号を受けており、今回の米粉パンはこれを原料にしています。製造にあたっては、原料の搬入から保管までのすべての工程に細心の注意をはらい、従業員の手洗い、身だしなみ、工房周辺の清掃の徹底、作業場や機械・器具類の消毒・清掃・温度管理も徹底しています。この結果、BMLフード・サイエンスが行った試験結果(特定原材料「小麦」含有試験)ではすべて陰性となりました。
一方、要件の1つであるHACCP対策では、波賀社長を最高責任者とするトップマネジメントの下にHACCPチームを編成し、管理責任者、食品安全チームリーダー、品質管理責任者を配しており、一般衛生手順書、危害要因の分析表、ハザード分析シート、管理規程等も完備しています。さらに回収訓練やトレーサビリティ実施要項も定めています。
こうしたことが、登録申請審査委員会でも評価され、登録が承認されました。
日本米粉協会に登録された加工品については、日本米粉協会のホームページ上で紹介するとともに、「ノングルテン米粉使用」のロゴマークが使用できます。
登録後は、基本的には登録者の自主管理に任せることになっています。また、登録された加工業者は、3年ごとに対象製品を検査機関で分析検査するとともに、日本米粉協会が主催する講習会を再度受講していただければ、登録の維持更新ができます。
ロゴマークが添付されたノングルテン米粉を使用した加工品が市中に出回ることによって、一般消費者への米粉の普及拡大の弾みになると期待されます。
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