このたび、テレビ東京の「ワールドビジネスサテライト」で、昨今の米粉製品の状況と、新たな商品開発に関する取り組みが紹介されました。
番組ではまず、米粉製品の現状について、株式会社波里(栃木県佐野市=製粉業)の藤波孝幸社長が、昨年から新型コロナウイルス感染拡大の影響で自炊が増え、調理の手間が省ける麺類等の需要が拡大したことで小麦粉などが不足し、米粉を使ったうどん、パスタ、ラーメン等の売り上げが好調を維持していることを説明しました。
続いて、米粉の用途拡大に向けた新たな取り組みとして、株式会社神明(東京都中央区=米卸業)の藤尾益造取締役は、米粉を使った乳製品の代替品に挑戦するため子会社「神明米粉」を設立し、味、香りだけでなく鍋で熱を加えるとトロトロの食感までチーズにそっくりな米粉チーズを開発、世界的な需要拡大に向けアメリカや中国への輸出をめざしていることを紹介しました。
藤尾取締役は、米粉の需要は近年伸びているものの、米の消費拡大までには至っておらず、「今のままでは生産者は米の再生産をしなくなることで日本の米の調達が難しくなる」と危機感を露わにし、付加価値の高い新たな米粉製品の開発の必要性を強調していました。
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